レントゲン

CT(前歯の根が未完成)

埋伏過剰歯の対応
条件③低年齢で上顎前歯の根が未完成
条件④過剰歯のせいで根吸収など明らかな現時点での悪影響がない
条件③と④を満たす場合は抜歯せず経過観察をすることがあります。
上顎前歯の根は9歳くらいである程度まで完成すると言われています。

埋伏過剰歯は上顎の正中に起こりやすく、頻度的にもクラスに1人や2人は必ずいるくらいで、珍しい状態ではありません。

過剰歯の対応は埋まり方や、位置、年齢や歯並びによっても大きく変わります。

今回の症例のように

・低年齢で上顎前歯の根が未完成
・過剰歯のせいで根吸収や、永久歯の萌出阻害など、明らかな悪影響がない

このような上記の2つの条件を満たす場合は抜歯せずに経過観察となることもありますが、前歯の根完成を待ち抜歯となるか、途中で前歯の萌出阻害を起こす場合など、抜歯に切り替わることがあります。

埋伏過剰歯の診査には従来のレントゲン写真だけでなく、CT写真を撮影し、位置関係を3次元的に把握する必要があります。(当院でCT撮影可能です。)

順正の過剰歯、逆性の過剰歯といったように、歯の向きによって状態を区別しています。詳しくはこちらの記事を参照してください。

執筆・監修者 

みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木)

院長 宮野 純一

  • 2006 大阪星光学院卒業
  • 2012 大阪大学歯学部卒業
  • 2012~ カノミ矯正・小児歯科クリニック勤務
  • 2020 みやの矯正・小児歯科クリニック開院

カテゴリー: その他