BEFORE

牽引中

AFTER

左上犬歯(3番目の歯)の埋伏・牽引症例
歯が自然には生えてこず埋まってしまう状態を埋伏と呼びます。
埋伏の原因がある場合はまず原因除去を行い、必要に応じ埋伏歯を牽引し萌出を促します。
犬歯の埋伏の場合、隣在歯への悪影響を考慮し早期に治療が必要なことがあります。

小児矯正において、永久歯の埋伏歯は非常に複雑な問題になります。

埋伏の原因は様々ですが、明らかな原因がある場合はまずは原因除去を行います。

原因除去のみで生えてこない場合は、牽引治療を行う場合があります。

深い位置に埋まっている歯を牽引してくる場合は、期間は1年から2年など長期間に及ぶこともあります。アンキローシス(骨性癒着)が起こっていると、牽引ができず、抜歯が必要となることもあります。

牽引処置を辞めると後戻りもあるため余分目に動かすことも多いです。

永久歯の埋伏歯、小学生のいわゆる混合歯列期に治療を行うことが多いため、その時点できれいに排列することは少なく、ひとまず口の中のある程度正しい箇所に出してくるのが目的となります。

特に犬歯の埋伏は隣在歯への悪影響が起こりやすいため、早期に治療を行うことが多いです。

全ての歯が永久歯に変わったタイミングできれいに排列するようになります。

執筆・監修者 

みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木)

院長 宮野 純一

  • 2006 大阪星光学院卒業
  • 2012 大阪大学歯学部卒業
  • 2012~ カノミ矯正・小児歯科クリニック勤務
  • 2020 みやの矯正・小児歯科クリニック開院