CT(前歯の根がほぼ完成)
抜歯後
埋伏過剰歯の対応
上顎前歯の根がある程度完成した場合には、基本的には抜歯となります。
歯茎をめくり、中の骨を削って抜歯しないといけないことも多く、外来での処置が難しい場合は全身麻酔下での処置となります。(口腔外科への紹介)
Case:6-006
埋伏過剰歯は上顎の正中に起こりやすく、頻度的にもクラスに1人や2人は必ずいるくらいで、珍しい状態ではありません。
過剰歯の対応は埋まり方や、位置、年齢や歯並びによっても大きく変わります。
今回の症例のように
・前歯の根がほとんど完成に近づいていること
・上顎前突のため、上顎前歯を中に移動させていく必要があること
抜歯の必要性があり、抜歯のリスクが高くない場合は、抜歯となります。
埋伏歯の抜歯は歯茎をめくり、骨を削合し、抜歯後縫合するという外科手術になります。
小学生中学年移行であれば、外来で30分程度でできるお子様もいらっしゃいますが、怖がりの患者様や泣いてしまうお子様は全身麻酔下での治療が必要となります。
埋伏過剰歯の診査には従来のレントゲン写真だけでなく、CT写真を撮影し、位置関係を3次元的に把握する必要があります。(当院でCT撮影可能です。)
順正の過剰歯、逆性の過剰歯といったように、歯の向きによって状態を区別しています。詳しくはこちらの記事を参照してください。
執筆・監修者
みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木)
院長 宮野 純一
- 2006 大阪星光学院卒業
- 2012 大阪大学歯学部卒業
- 2012~ カノミ矯正・小児歯科クリニック勤務
- 2020 みやの矯正・小児歯科クリニック開院