3-006 すきっぱ・正中離開の治療:非抜歯矯正

Case:3-006 上下の前歯の隙間がある状態ですきっぱ(正中離開)と呼ばれる状態です。 上顎の前歯は隙間があるだけでなく、歯がねじれるようにいがんでいます。専門的には翼状捻転(よくじょうねんてん)と呼ばれる状態です。 翼状捻転や正中離開の原因として上唇小帯と呼ばれる筋や歯茎(歯肉)の問題であることがあります。 矯正器具を付け動かしていくと、翼状捻転や正中離開はすぐに改善するのですが、歯肉のせいで後戻りがしやすいことがあり、歯肉切除や歯周靭帯の切除、上唇小帯切除を行うことがあります。 正中離開には過剰歯の問題など、他にも原因があることがあります。 詳しくはこちら 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

3-004 すきっぱ・交叉咬合の矯正治療(永久歯列矯正)

Case:3-004 交叉咬合があると顎が本来の位置とは異なる状態で噛んでしまい、顎の過剰負担により顎関節症となりやすいです。交叉咬合のため顎の関節の位置がずれた状態が長く続くと、矯正治療により歯並びを改善しても顎の関節の症状は改善しなくなります。ですので、見た目の問題だけでなく機能的な観点からできるだけ早期に改善が望ましい歯並びといえます。 すきっぱ(正中離開)を改善する方法は部分矯正や形態修正などもありますが、全体的な歯並びの問題がある場合は、全顎矯正にて改善が望ましいです。 非抜歯矯正の場合だと、本人の協力性も良ければ2年以内に終わることもありますが、身長が伸びている間は顎の成長も続くため、今後も継続した経過観察が必要となります。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

3-003 過蓋・すきっぱの矯正治療(永久歯列矯正)

Case:3-003 噛み合わせが深い方は、下の前歯が上の前歯を突き上げることで、上の前歯の真ん中に隙間ができやすいです。部分矯正などで前歯だけ閉じることもありますが、長期的な安定性を考慮すると、深いかみ合わせ(過蓋咬合)の改善も必要となります。 また矯正治療終了後も後戻りを最小限に防ぐため、取り外し式のリテーナーとよばれる保定装置だけでなく、ワイヤー固定とよばれる取り外しのできないワイヤーを歯の裏側からつけること多い歯並びです。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一