矯正歯科医院毎の料金の違い

矯正歯科を選ぶ際、先生や、治療内容だけでなく料金も気になるポイントだと思います。矯正治療には健康保険が適応されないため、自由診療となり、料金の設定は各歯科医院の裁量によります。

自由に値段設定ができるステーキ店で考えると、ガストなどの低コストで食べられるお店、いきなりステーキのように専門的に特化したチェーン店、ワインとともに提供されるような高級店。そのステーキの値段がお店により異なることは当たり前に認知し、理解されていることでしょう。

一方で矯正治療で値段が異なることには、疑問を抱く方が多いのが現状です。料金が高いところの方がおいしいと感じる方もいれば、そうでない方もいらっしゃいます。矯正治療に関しても同様です。都会なのか、田舎なのか、スタッフが多いのか、少ないのか、様々な要因で料金設定が行われるため、「料金が高い=上手に矯正治療ができる」とは直接結びつかないことには注意が必要です。

総額制システムは良いの?

患者さん側のメリットとしては最初に料金の総額が提示されるのでいくらかかるのかがわかりやすいことが挙げられます。その他として、毎回の会計する手間が省けるためスムーズと言えます。また、領収書も少なく医療費控除の申請などが楽なこともメリットといえます。途中で装置が追加になったり、予定より治療期間が長くなったりしても、治療費が変わることは基本的にはないことも安心な点でしょう。

一方、処置料制の場合、「装置代が50万円、毎回の調整料が5,000円」などとなっていることが多く、期間が長くなると料金も多くかかりますが、反対に治療期間が短くなった場合には料金が安くなります。

医院側の考え方により選択される問題であり、一概にどちらが良い悪いというものではありません。実際にどのような考えでそういった料金システムになっているのかも聞いていみるのも一つの方法かもしれません。

全ての患者さんが同一料金?

歯科医院によっては、料金が患者さん毎に異なる設定のところと、すべての患者さんが同じ料金であるところがあります。全ての患者さんが同じ難易度であることはもちろんなく、治療期間も様々です。料金が同じ設定の歯科医院では、治療の難易度が高く治療期間が長くかかる方にとってはお得なシステムかもしれませんが、治療の難易度が低く治療期間が短い人にとっては料金が高くなってしまっている可能性もあります。料金が異なる歯科医院では、患者様にはわからないところで兄弟やお友達で料金が異なっていると不公平感がでてきてしまうかもしれません。どちらが優れているというものではなく、患者様が説明に納得できるかが大切です。