2-010 正中離開・上顎前突の矯正治療(混合歯列矯正)

Case:2-010 スペース不足ですが、正中離開を起こしている症例です。 舌癖などの問題もあり、全体的な問題点を把握したうえで治療が必要です。 今回の症例では正中離開が気になるからと言って、上の前歯に器具を装着し正中離開を閉じる治療は基本的には意味がない治療となります。(正中離開は改善しても、その他の問題により新たな歯並びの問題が出現してしまいます。) 1期治療のみである程度きれいな状態までもってくることができました。 12歳臼歯がしっかり全部生えたタイミングで2期治療について検討します。細かい隙間など残ってはいますが、現状ではこのままで経過観察を希望されています。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

2-009 犬歯の埋伏・スペース不足(混合歯列矯正)

Case:2-009 犬歯の埋伏症例です。犬歯の埋伏はご本人に症状はなく、外からではわからない問題のため、他のことが理由で矯正相談に行った場合や、むし歯治療などの際にレントゲン写真を撮った場合に発見されることがほとんどです。 犬歯が埋伏している場合、放置しても問題解決にはならず、ほとんどの場合に時間経過とともに問題が複雑化してしまうためできるだけ早期にアプローチが必要となります。 埋伏の原因を除去することで自然と改善することもありますが、そうでない場合は埋まっている歯に手術にて器具を装着してもらい、牽引処置を行う必要があります。 牽引処置は牽引してくる移動量にもよりますが、それだけで1年から2年以上かかることもあります。 1期治療では埋伏している歯をひとまず外にだしてくることが目標となります。 埋伏歯がお口の中に見えてきた段階で1期治療は一旦終了したため永久歯の交換までは待期期間となり、すべての歯が永久歯への交換後2期治療がスタートとなります。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

2-008 上顎前突・スペース不足の矯正治療(混合歯列矯正)

Case:2-008 顕著な上顎前突症例です。出っ歯は前歯の問題と感じてしまいますが、奥歯の位置関係から大きくずれているため、出っ歯=奥歯の問題と言っても過言ではありません。 またスペース不足と言われると歯が重なりガタガタしていることを想像する方が多いと思います。歯がせり出すように前に突出していると、スペース不足であるにも関わらず歯と歯の間に隙間があくことがあります。 多数の問題点をきちんと整理し、今の時点で解決すること、将来的に解決すること、また早い時期に矯正治療をスタートしても将来的に抜歯になる可能性が高いこと、大人になってから矯正治療を行うメリット、デメリットをお伝えしたうえで、治療方法や治療時期について相談の上、矯正治療をスタートしていきます。 1期治療は一旦終了したため永久歯の交換までは待期期間となり、すべての歯が永久歯への交換後2期治療がスタートとなります。歯並びの問題点が多い方は、1期治療だけですべての問題点を改善することは難しい場合が多くなります。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

2-004 子供の出っ歯・スペース不足の矯正治療

Case:2-004 歯が大きく、スペース不足を認め、上顎がやや出ている出っ歯さんの症例です。 顎を広げていますが、この症例のように歯が傾斜し出っ歯さんタイプの方には床矯正は不向きです。(軽度スペース不足であること、かつ出っ歯さんでないこと、そういった場合には床矯正が向いていることもあります。) ヘッドギアや機能的矯正装置は本人の協力性も大切となるため、使用時間によって治療期間は大きく変わってきます。 「子供からやると矯正治療の費用が安く済み、短期間で終わるよ」というのはこの子のような歯並びの問題点が比較的少ない方に当てはまります。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

2-002 スペース不足・上顎前突・過蓋の矯正治療(混合歯列矯正)

Case:2-002 スペース不足がメインの問題であり、前後的な問題(上顎前突)や垂直的な問題(過蓋咬合)が軽度のcaseです。 スペース不足の量が少しの場合は床矯正などの取り外し式の装置でも改善が可能ですが、スペース不足の量が多い場合は急速拡大装置による拡大が適用となります。下顎は、上顎を拡大するとある程度は自然に拡大してきますが、上顎が急速に拡大していくのについていけなくなるため、下顎にも装置を入れて拡大することが多いです。 機能的矯正装置にてかみ合わせの深い過蓋咬合と上顎前突のcaseも改善しています。 全体的な緊密な咬合や、1歯1歯をきれいに並べる処置は永久歯にすべて交換後、2期治療にて行います。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一