6-009 左上犬歯の埋伏・牽引処置

Case:6-009 小児矯正において、永久歯の埋伏歯は非常に複雑な問題になります。 埋伏の原因は様々ですが、明らかな原因がある場合はまずは原因除去を行います。 原因除去のみで生えてこない場合は、牽引治療を行う場合があります。 深い位置に埋まっている歯を牽引してくる場合は、期間は1年から2年など長期間に及ぶこともあります。アンキローシス(骨性癒着)が起こっていると、牽引ができず、抜歯が必要となることもあります。 牽引処置を辞めると後戻りもあるため余分目に動かすことも多いです。 永久歯の埋伏歯、小学生のいわゆる混合歯列期に治療を行うことが多いため、その時点できれいに排列することは少なく、ひとまず口の中のある程度正しい箇所に出してくるのが目的となります。 特に犬歯の埋伏は隣在歯への悪影響が起こりやすいため、早期に治療を行うことが多いです。 全ての歯が永久歯に変わったタイミングできれいに排列するようになります。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

6-008 左下小臼歯の埋伏・牽引処置

Case:6-008 小児矯正において、永久歯の埋伏歯は非常に複雑な問題になります。 埋伏の原因は様々ですが、明らかな原因がある場合はまずは原因除去を行います。 原因除去のみで生えてこない場合は、牽引治療を行う場合があります。 深い位置に埋まっている歯を牽引してくる場合は、期間は1年から2年など長期間に及ぶこともあります。アンキローシス(骨製癒着)が起こっていると、牽引ができず、抜歯が必要となることもあります。 牽引にて歯を動かしてこれた場合でも、歯の根っこが湾曲してしまうことも多いです。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

6-007 左上前歯の埋伏・牽引処置

Case:6-007 小児矯正において、永久歯の埋伏歯は非常に複雑な問題になります。 埋伏の原因は様々ですが、明らかな原因がある場合はまずは原因除去を行います。 原因除去のみで生えてこない場合は、牽引治療を行う場合があります。 埋まっている歯に器具をつけないといけないため、外科的な手術が必要となります。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

6-006 上顎前歯部埋伏過剰歯の対応3

Case:6-006 埋伏過剰歯は上顎の正中に起こりやすく、頻度的にもクラスに1人や2人は必ずいるくらいで、珍しい状態ではありません。 過剰歯の対応は埋まり方や、位置、年齢や歯並びによっても大きく変わります。 今回の症例のように ・前歯の根がほとんど完成に近づいていること・上顎前突のため、上顎前歯を中に移動させていく必要があること 抜歯の必要性があり、抜歯のリスクが高くない場合は、抜歯となります。 埋伏歯の抜歯は歯茎をめくり、骨を削合し、抜歯後縫合するという外科手術になります。 小学生中学年移行であれば、外来で30分程度でできるお子様もいらっしゃいますが、怖がりの患者様や泣いてしまうお子様は全身麻酔下での治療が必要となります。 埋伏過剰歯の診査には従来のレントゲン写真だけでなく、CT写真を撮影し、位置関係を3次元的に把握する必要があります。(当院でCT撮影可能です。) 順正の過剰歯、逆性の過剰歯といったように、歯の向きによって状態を区別しています。詳しくはこちらの記事を参照してください。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

6-005 上顎前歯部埋伏過剰歯の対応2

Case:6-005 埋伏過剰歯は上顎の正中に起こりやすく、頻度的にもクラスに1人や2人は必ずいるくらいで、珍しい状態ではありません。 過剰歯の対応は埋まり方や、位置、年齢や歯並びによっても大きく変わります。 今回の症例のように ・低年齢で上顎前歯の根が未完成・過剰歯のせいで根吸収や、永久歯の萌出阻害など、明らかな悪影響がない このような上記の2つの条件を満たす場合は抜歯せずに経過観察となることもありますが、前歯の根完成を待ち抜歯となるか、途中で前歯の萌出阻害を起こす場合など、抜歯に切り替わることがあります。 埋伏過剰歯の診査には従来のレントゲン写真だけでなく、CT写真を撮影し、位置関係を3次元的に把握する必要があります。(当院でCT撮影可能です。) 順正の過剰歯、逆性の過剰歯といったように、歯の向きによって状態を区別しています。詳しくはこちらの記事を参照してください。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

6-004 上顎前歯部埋伏過剰歯の対応1

埋伏歯の場合は、CTにて位置関係を把握する必要があります。 Case:6-004 埋伏過剰歯は上顎の正中に起こりやすく、頻度的にもクラスに1人や2人は必ずいるくらいで、珍しい状態ではありません。 過剰歯の対応は埋まり方や、位置、年齢や歯並びによっても大きく変わります。 今回の症例のように複数の過剰歯があることも珍しくありません。 ・過剰歯が永久歯と距離があり、悪影響がない状態・過剰歯が奥深くに埋まりすぎて抜歯リスクが高い状態 このような上記の2つの条件を満たす場合は抜歯せずに経過観察となることもありますが、基本的には抜歯適応となります。 埋伏過剰歯の診査には従来のレントゲン写真だけでなく、CT写真を撮影し、位置関係を3次元的に把握する必要があります。(当院でCT撮影可能です。) 順正の過剰歯、逆性の過剰歯といったように、歯の向きによって状態を区別しています。詳しくはこちらの記事を参照してください。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

6-003 12歳臼歯の埋伏

Case:6-003 歯が埋まって出てこれないことを埋伏と言います。 12歳臼歯の埋伏について詳細はこちらを参照してください。 今回の症例は奥歯のスペースがないため、12歳臼歯が手前の6歳臼歯にひっかかって半分埋まってしまっている状態です。(12歳臼歯の半埋伏) ブラスワイヤーと呼ばれる真鍮線(やわらかいワイヤー)を歯と歯の間に入れることで歯を起こしながら隙間を開けています。ブラスワイヤーはセパレーションゴム(セパレーションについてはこちら)が入れられないときに使用することがあります。歯肉の中に埋め込むように使用するため、挿入時に麻酔を使用することがあります。 全体的なかみ合わせとの兼ね合いもありますが、奥行きが少なく奥歯が入り切らない場合は小臼歯と呼ばれる手前の歯を抜歯することも多いです。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

6-002 12歳臼歯の埋伏

Case:6-002 歯が埋まって出てこれないことを埋伏と言います。 12歳臼歯の埋伏について詳細はこちらを参照してください。 今回の症例は親知らずも存在し、奥歯のスペースがないため、12歳臼歯が手前の6歳臼歯にひっかかって埋まってしまっている状態です。(12歳臼歯の埋伏) 親知らずが邪魔をしている場合は、親知らずの抜歯が必要となります。その後、ワイヤーを使用し手前に引っかかった12歳臼歯を起こすように牽引を行います。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一

6-001 12歳臼歯の埋伏

Case:6-001 歯が埋まって出てこれないことを埋伏と言います。 埋伏の原因は様々ですが、奥歯のスペースが足りていない場合に埋伏してしまうことがあります。 通常は埋伏歯を牽引して使用することが多いですが、代わりに親知らず(智歯)が使用できる場合や、牽引が困難な場合は埋伏歯を抜歯することがあります。 12歳臼歯の埋伏について詳細はこちらを参照してください。 執筆・監修者  みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木) 院長 宮野 純一